サンライズ出雲

寝台特急

寝台特急に乗ってたたらの里へ

非日常! 旅情の気分は最高

JR東京駅を21時50分に出発して島根県JR安来駅に翌朝9時13分に到着する寝台特急「サンライズ出雲」。約11時間の車中泊体験は非日常の旅にはベストな選択かもしれない。


通常なら飛行機で羽田から米子までわずか1時間、新幹線なら東京から岡山を経由して安来まで約4時間の移動だが、途中の旅情を味わいながらの夜汽車旅は乗ってみると船旅のような贅沢気分が楽しめる。

寝台特急に乗るには通常の乗車券と特急券に加えて寝台券が必要になる。サンライズ出雲/瀬戸の寝台にはいくつかのタイプがあるが今回は「B寝台シングル」に乗った。広さは畳一畳分くらいのちょうどよい広さだ。

個室の寝台ベッドに寝そべりながら熱海あたりの相模湾の夜景を眺めていたかと思うと、気が付けば早朝の6時半にはJR岡山駅に到着。ここで列車は14両の連結が半分に切り離されて四国行と出雲行に分かれる。鉄道マニアが多く乗る寝台特急。早朝にもかかわらず連結切り離しの「儀式」には大勢の客が見守ってカメラのシャッターを切っていた。これも列車旅ならではのお楽しみ。

どじょうすくいの身なりでお出迎え

通過する駅舎の看板を確かめながらスマホのグーグルマップで現在位置を確認する。地図を見ながら移動している実感を味わえるなんてネット時代のおかげだ。岡山から出雲に向かう車中は途中の中国山地の備中高梁駅、新見駅を経て名峰大山を右手に見ながら日本海側の米子へと抜ける。

安来駅には9時過ぎに到着。松江の手前、島根の東の玄関口である山陰本線JR安来駅はこじんまりとした駅だが、今は観光交流プラザ「アラエッサYASUGI」が併設されて特急が到着するたびに安来節どじょうすくい踊りの身なりをした「安来駅どじょうすくい出迎え隊」が観光客を歓待してくれる。

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