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寝台特急

サンライズ出雲

寝台特急に乗ってたたらの里へ 非日常! 旅情の気分は最高 JR東京駅を21時50分に出発して島根県JR安来駅に翌朝9時13分に到着する寝台特急「サンライズ出雲」。約11時間の車中泊体験は非日常の旅にはベストな選択かもしれない。 通常なら飛行機で羽田から米子までわずか1時間、新幹線なら東京から岡山を経由して安来まで約4時間の移動だが、途中の旅情を味わいながらの夜汽車旅は乗ってみると船旅のような贅沢気分が楽しめる。 寝台特急に乗るには通常の乗車券と特急券に加えて寝台券が必...
グルメ

名物「どじょう丼」

安来といえば安来節 安来節といえばどじょうすくい。安来は全国でも屈指のどじょうの産地として知られる。 どじょうはカルシウムがうなぎの9倍、ビタミンDが豊富、血液サラサラ効果などいいことだらけの健康食材だ。とりわけ安来どじょうは通常のどじょうよりも骨が柔らかく、この地域では柳川鍋や甘露煮のほかさまざまな料理が楽しめる。 そんな安来グルメのひとつとして安来を訪れたらぜひ味わってみたいのが「どじょう丼」。とりわけ足立美術館のとなりにある民謡安来節の殿堂、安来節演芸館に隣接する食...
博物館

足立美術館

見事な借景の日本庭園に感動 米国の日本庭園専門誌で18年連続日本一に認定されるなど全国的に有名になった美術館。安来に来たらここは外せない。安来駅からもクルマで20分ほど(無料送迎バスもある)で、連日多くの観光客が訪れる。近代日本画の巨匠・横山大観や芸術家・北大路魯山人などのコレえクションも多数展示されているが、最大の見どころはやはり枯山水式の日本庭園だろう。 広い庭園の向こうには道を挟んで山を借景にしてダイナミックな景観を演出している。山から流れ落ちる人工滝は「亀鶴の滝」とい...
インタビュー

たたらへの安来市の取り組み

安来市長が語るたたらへの思い ドジョウすくいの由来は砂鉄すくい? 奥出雲の砂鉄を採集し、たたら製鉄でできた玉鋼を港から日本全国に搬出する拠点だった安来。鉄の積出港として栄えた賑わいの歴史を観光として再発見して町おこしをしたいという安来市の田中武夫市長に話を聞いた。 「こっけいなドジョウすくいの宴会踊りで知られる安来節ですが、踊りのもとは砂鉄すくいから由来しているともいわれています」と教えてくれた田中市長。風待ちの港だった中海の安来港。当時の日本海流通航路を担った北前船の船...
史跡

月山富田城

天守がなくても日本の名城 難攻不落の山城に立つ 安来平野を経て汽水湖・中海にそそぐ飯梨川が流れる広瀬町。「月山富田城」は奥出雲の鉄生産地を支配下に治めた戦国大名・尼子氏の居城だった。 戦国時代から江戸時代の初めまで、山陰の政治経済の中心地だったこの山城は、標高190mの月山に築かれた難攻不落の城で敵対する戦国武将・毛利氏からの攻撃を受けても耐え抜いた天下の要塞だった。 城主が移り変わり松江城が領国支配の拠点となって以降は一国一城令が発布されて廃城となったが、城跡には尼子家へ...
たたら製鉄

たたら製鉄

日本刀の原料は玉鋼(たまはがね) たたらの故郷 「たたら」とは日本で古来より独自に発展を遂げてきた砂鉄を原料にした製鉄法だ。原料となる砂鉄の大量採取が可能になり、鉄の需要が高まった江戸時代後期から明治にかけては「たたら製鉄」は最盛期となった。 その日本最大の生産地となったのが中国地方の出雲。中国山地の山々は日本刀の原料となる良質な砂鉄に恵まれ、最盛期には国内生産の8割を生産していた。 たたらから誕生する玉鋼とは 現在日本でたたら製鉄の技術を守り続けているのは奥出雲町にあ...
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